澤井のKUM方程式

こ対人関係で嫌なことがあったときの対処法

人から嫌なことを言われたりされたりしたら嫌な思いになります。

その度合いはその人との日常的な関係性によって違ってきます。

ここでは法的な手立てにする前に、それほど大きなことでない場合の対処の仕方をお話しします。

ささいなことであっても、こちらが拒否しても、継続的に繰り返されるときはハラスメントとして法的手立てを講じたほうが良い場合もあります。

【澤井のKUMの方程式】

嫌な思いをしているとき、

相手に対してどう思っているのか自分の気持ちに気づく、そういう気持ちを持っていてもいいと受け止める、その気持ちを持って当然と認める。

気持ちに気づくとは (K 気づく)

 あの人が言ったこと、したことに対して自分は嫌な思いをしている、むかつている腹が立っている、と自分の気持ちに気づくこと。

気持ちを受け止めるとは (U 受け止める)

 嫌なことを言われたりされたりしたのだから、嫌と思う、むかつく、腹が立つ、そんな風に思っている。と受け止めること。

気持ちを認めるとは(M 認める)

 嫌な思いをしている、むかつく気持ちがあってもいいんだ。と認めること。

例)仕事で、こちらが頼んでもいないことを勝手にされ、いかにも手助けをしたという態度をされた。結局それは間違っていたので、やり直しになった。周りの人は助けてあげていい人というようにその人のことを評価する。それを嫌と思う私のほうが悪者になる。それが何度も繰り返される。してほしくないと言えない関係。

① その人に対する気持ち→むかついたな、腹が立ったな、と自分の気持ちに気づく

② その気持ちを受け止める→むかついても腹たってもいいんだと、自分の気持ちを受け止める。

③ その気持ちを認める→こんなことをされたのだからむかついても腹が立って当たり前、当然、と思う。

苦しくなる、つらくなるのは、相手に対してむかつく、腹が立つと思う自分がダメ、そんな風に思ってはいけないと自分の中に思い込みがあるからです。嫌なことを言われたのだから、されたのだからむかついても腹が立っても自然なことです。マイナスの気持ちも自分の中に沸き起こる大切な気持ちです。

自分の気持ちを受け止め、認めるだけでも少し楽になることもあります。

誰かに話すことでも楽になります。この時は否定しないで、他では言わないと信頼

できる人に話しましょう。

〇嫌なことば(言う人との関係性によって感じ方が違う)

例)人格を否定する言葉 あほ、ボケ、ばか、死ね。育ちが悪い。「お前」と呼び捨てにする。具体的な言葉でなくても嫌な感じを受ける。

ひどくなくても言われた側が嫌な思いをする言葉はハラスメントですが、

ハラスメントと判断されるのは誰が聞いてもそれは嫌だろうなと思える言葉

〇嫌な態度(そういう態度をする人との関係性によって感じ方は違う)

例)肩、手等に意味もなく触る。顔を近づける。体を接触させる。じろじろ見る。自分を見るまなざしに嫌な感じがする。特に用事もないのに執ようにメールを送ってくる等

ハラスメントとなるのは誰が聞いてもそれは嫌だろうなと思えること。

証拠となる写真や録音や記録があれば判断しやすい。


注意事項)

嫌なことの度合いによって行動を起こす必要がある場合

1. 殴る、けるの暴力や大声や暴言を吐かれた場合はその場から即座に離れること。

2. 第三者に話す。(記録してもらう)

3. どんな言葉を言われたか、なにをされたか、それで自分がどんな気持ちになったか、日時を記載し記録する。

4. けがをしたら写真を撮っておく。いつでも録音できるように用意をしておく。

5. 治療を受け、医師になぜけがをしたのかを話しし、カルテに記載してもらう。

精神的なダメージを受けた場合も医師に経緯を話しカルテに記載してもらう。

必要な場合は診断書を書いてもらう。

6. 警察に被害届を出す。(精神的なダメージは被害届を受けつけるのは難しいこともある)

7. 加害した本人に言える場合はそういうことをしないでほしいと伝える。一人で言えない場合は第三者に加わってもらって話す。それも無理ならしかるべき第三者に伝えてもらう。

それも無理な場合は弁護士に相談する。(内容証明で文書を送る等)

8. 上司や社内の相談窓口に相談する。(職場で嫌な思いをしたとき)

9. 社外の相談窓口に相談する。(職場で嫌な思いをしたとき)

 相談窓口(厚生労働省)

 https://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/inquiry-counter

 https://www.mhlw.go.jp/churoi/chihou/pref.html

10. 調停や裁判等法的手立てを行う。(弁護士等に相談する)

 法テラス(無料相談)

 https://www.houterasu.or.jp/madoguchi_info/faq/faq_2/index.html


※ハラスメントの定義として重要なのが、やられた側が不快かどうかということです。