「聴いてほしい」と「話したい」

2023年07月22日

最近、相談でよくいわれる言葉が「話を聴いてほしい」「話をしたい」

どちらも同じようなニュアンスだけど、少し違うような気がする。

「話を聴いてほしい」はただただあいづちをうつだけで、相談員の言葉を求めているわけではなさそうなので何の言葉も入れる必要もなく、相談者さんが一方的に話をされることをひたすら「きく」。それで気持ちが落ち着かれるのか、ある程度の時間がくるとご自身で終えられる。

「話をしたい」人は一方的に話すだけでなく、相談員の何らかの応答を期待されている。

どちらにしても、本来なら身近にたわいのない話をし合える人がいればいいのだろうが、そういう話をする人もいないよう。

話を『聴いてほしい』も『話したい』も『誰かに』、『誰かと』が前につく。

相手が必要なのだ。

たわいのない話であっても生身の、話しをし合える『人』がいることと、話せる時間があることが大切なのかもしれない。