グリーフケア

2018年12月13日

大切な人や物を失くした(亡くした)ことを喪失と言います。

いろんな気持ちが沸き起こります。

特に自死で身近な人を亡くした時には悲しさ、寂しさ、怒り、自責の念で、辛く、苦しくなってしまいます。その苦しさは想像もつきません。

グリーフ(grief)は、深い悲しみという意味です。

日本語では・・・『悲嘆』と表現することもあります。

悲嘆(grief)とは、「喪失に対するさまざまな身体的・心理的・行動的な症状を含んだ感情的な反応」をいいます。

大切なものや人を失くした(亡くした)ときの、その反応は、個別的で、また文化によっても異なります。

苦しく、辛くなるのは、

こんな思いをするのは自分だけ?私って大丈夫?と不安になることもあるからでしょう。

ある、自死で大切な人をなくされた方のお話しで印象深いことばがあります。

「涙が出て、出て止まらない。人ってこんなに涙が出るんだと思った」とのことです。

それも何年経っても何十年経っても思いかげないことでふと思いだしてしまい、また涙が出て止まらなくなる。と言うことでした。

身近な人と死別して悲嘆にくれる人がたどる心のプロセス。悲しみから精神的に安定していく道程。喪の作業。癒しの作業。をグリーフケアといいます。

自分ひとりでは難しいかもしれません。

話をきいてもらえる人がいてこそ、誰かに話せてこそ、喪の作業ができていけるかもしれません。

話すことだけでなく、文書を書く、絵を描く、音楽を演奏する、歌を唄う、泣きたいときには泣ける。などなど。

苦しい気持ちの現れ方も違います。グリーフのプロセスも人それぞれ違います。

苦しさ、悲しみの感情は消えることはないかもしれないけれど、形が変わっていきます。

そういう状態になる。と知っているだけでも少しは不安にならないでいれるかもしれません。