要約筆記とわたし

2018年11月25日

男女共同参画センターで、女性のためのカウンセラーをしていた時、

聞こえの不自由な方々の相談をなんどか担当したことがあった。

高齢からくる不自由さの方であったり、精神的に聞きづらい状況の中におられたり、

「手帳はもっていないけれども」という方たちであった。

こちらからの質問を何度も聞き直されたり、全く違うお答えだったりが、相談者さんの置かれている状況を知り支援をつないでいくには、コミュニケーションの困難になった。しかし、何よりも危機的なことは、こちらからの情報が正しく伝わらないこと。

たとえば、「法テラス」が「お寺」になってしまったり。間違った情報はその人を助けることができないばかりが害になることすらある。その時は「書きながら」情報提供をしていた。しかし、カウンセラーが書きながら話すと、その時の記録が取れないし表情を見逃してしまう。

必要なことを書いて助けてほしい、その相談者さんのために。という思いが私の中には長くあった。昨年、時間と体力に余裕が持てたので要約筆記者養成講座でみっちり学び訓練された。

相談の中での意思疎通支援がしたい。私はそう願っている。

(高橋)